こんな時代だから、変わらないものに惹かれる

5年でゴミと化すハイテク機器と数10年先まで乗れるモーターサイクル

IT:情報化社会といわれるようになって早10年くらいになるだろうか。

移り変わりの激しい新技術や、新商品が次々と生みだされる今日。
公告のキャッチコピーは、乗り遅れると世の中から取り残されるような、
何か脅迫めいた感じさえする。

私自身も仕事がら、パソコンや多少のハイテク機器を使用するひとりではあるが、
大抵のハイテク機器やソフト類は、新技術や新サービスの恩恵を受けようとするなら、
5年も経てばゴミ同然と化す。
OSやソフトに関してはバージョンアップで対応できるが、
機器に関しては、内部のハードを換装するか、買い換えるしかない。

個人的にはものを大事にしたいし、
使い込むにつれて味が出るようなものが大好きなのだが、
ハイテク機器においては、大事に使い続けてもあまり良いことはないようだ。

ひと昔前の話だが、
”○○社のカラーテレビは、ちょうど10年で壊れるようにできている”
こんなことを聞いたことがないだろうか。
家電が10年で壊れるのも困るが、壊れなくても使えないというのも理不尽な話だ。

こんな”使い捨て”みたいなものばかりに囲まれていると、
まったく正反対なものに魅かれても無理はない。

まして、モーターサイクルと友達のように付き合ってきた方なら、
あるいは何かを求めてこれから乗り始める方なら、

”一台のモーターサイクルと長く付き合いたい...”
”このモーターサイクルに一生乗り続けられたら...”
こんな風に考える方も少なくないだろう。

しかし、魅力を感じないもの(人間もそうだが)と長く付き合うのは難しい。
どうしたって飽きがくる。

”誰でも、簡単、小さい、軽い、速い、安い”
こんなキーワードが商品開発や、サービス展開のコンセプトであるなら、
オリジナリティや、ロングライフといった感が薄くなるのも当然かもしれない。

ところで、
ビンテージモーターサイクルの多くは、機械式の部品で構成されているのをご存知だろうか。
ICを使用したトランジスタで点火タイミングをとっているわけでもなく、
モジュールで制御しているわけでもない。

ポイントやコンデンサーなど、電気系の交換部品はまだまだ入手できるし、
内燃機の基本やオートバイの機構を理解している人なら、
分解調整や不良部分の交換により、元の状態を維持することができる。

ちなみにビンテージモーターサイクルの代表格、ハーレーダビットソンに関していうなら、
たしか純正部品で7サイズか8サイズオーバーまでピストンが供給されていた実績がある。
このことから考えても、
”数10年先まで乗り続けられるように...”
と考えられてきたメーカーの思想がうかがえる。

事実、1940年代に生産された車両が普通に乗れる状態で数多く現存している。
まさにその証といえるだろう。

一方のハイテク機器はどうだろうか。
交換部品の生産や、修理サービスの対応期間は数年。
長くても10年くらいではないだろうか。

10年先にはおそらく使えなくなるだろう機器と、
数10年先も乗り続けることができるモーターサイクル。
比較対照として的確かどうかは別にしても、何か感じるものがないだろうか。

ただ、情報化社会がもたらしたインターネットだけは、
使い方によってはとても良いもの。
少し検索のコツを憶えれば、多くの情報を無料で入手できるし、
何より私の話が皆さんに届くのだから、すばらしいツールであることに違いない。


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